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健康診断では分からない隠れ悪玉コレステロールを減らす方法|たけしの家庭医学

たけしの家庭の医学 健康

心筋梗塞などの病気の原因の一つである悪玉コレステロール。

健康診断で悪玉コレステロールの数値を把握することができるので、基準値内であれば気にしていない人もいるかもしれません。

しかし、健康診断では見つけられない「隠れ悪玉コレステロール」の存在が、動脈硬化のリスクを上げることが最近の研究でわかってきました。

今回は、「隠れ悪玉コレステロール」について学んでみましょう。

 

 

放送日時・概要

テレビ朝日
5月14日(火) 19:00~20:54
名医とつながる!たけしの家庭の医学 コレステロール新常識&画期的便秘改善法SP

【心臓の老化を止める科】
医学界が注目する心筋梗塞の新原因!健康診断では見つからない隠れ悪玉コレステロール「レムナント」とは?
20代から10キロ以上太った人は要注意!?
隠れ悪玉“レムナントコレステロール”を名医が徹底解説!さらに、一週間で効果バツグン?コレステロールが下がる!かんたん改善法をご紹介!

出演

MC:ビートたけし、澤田有也佳アナウンサー
ゲスト:ガダルカナル・タカ、島田洋七、熊谷真美、波乃久里子

千葉大学医学部付属病院内分泌代謝・血液・老年内科学教授の横手幸太郎先生が、隠れ悪玉コレステロールについて紹介しました。

 

コレステロールの常識!?クイズ

隠れ悪玉コレステロールとは、一体何なのでしょうか?

その前にまずは、コレステロールについておさらいをしていきましょう。

コレステロールの常識!?クイズを2問出題しますので、ぜひ挑戦してみてください。

コレステロールを上げやすいのは卵?お肉?

コレステロールを上げやすいのは、卵でしょうか?それともお肉でしょうか?

卵はコレステロールが多いと言われていますが、実はお肉が正解です。

血液中のコレステロールは、3割が食べ物から吸収されたもの、7割が肝臓で作られたものとなっています。

肝臓でコレステロールを作るには、お肉などに含まれる脂肪分が使われます。

そのため、脂肪分の摂りすぎがコレステロールを増やす最大のリスクであることがわかります。

また、健康な人の場合は、卵などのコレステロールの高い食材を食べても

血液中のコレステロール値は上がりにくいそうですよ。

コレステロールを上げやすいのは揚げ物?肉の脂身?

同じ油ものでもコレステロールを上げやすいのは、揚げ物でしょうか?肉の脂身でしょうか?

揚げ物は油で揚げていてカロリーも高いから…と揚げ物を選びたくなりますが、こちらも実は肉の脂身が正解なのです。

油には2つの種類があり、揚げ物に使われるサラダ油やごま油などは植物性脂肪、肉の脂身は動物性脂肪と言われています。

植物性脂肪よりも動物性脂肪の方が体に入った時にコレステロールに変化しやすいので、

肉の脂身の方がコレステロールを上げやすいと考えられているのです。

 

 

隠れ悪玉コレステロールについて

それでは、隠れ悪玉コレステロールとは一体何なのでしょうか?

隠れ悪玉コレステロールはレムナントコレステロールと言われ、通常の悪玉コレステロールとは別物であり、健康診断では調べることができずに見逃されがちです。

そのため、健康診断で悪玉コレステロールなどが基準値内で問題ないと言われても、

レムナントコレステロールが多くて動脈硬化のリスクになっている可能性があるのです。

検証!レムナントコレステロールを測定

番組では、コレステロール値に問題のない50代以上の7名に検証を行いました。

レムナントコレステロールを測定するためには、遠心分離機を使って血液を10分間高速回転させて血液を3層に分ける必要があります。

・下から血球(赤血球など)

・成分を分けるための分離剤

・血清(コレステロール、中性脂肪、血糖などの成分)

の3層となります。

正常な場合は、コレステロールなどを含む血清は黄色く澄んでいるのですが、レムナントコレステロールが多いと白く濁ってしまうそうです。

検証した結果、なんと7人中3人もレムナントコレステロールが多いことがわかったのです。

レムナントコレステロールができるまで

小腸で食事から吸収された脂肪は、肝臓でコレステロールと中性脂肪に変化します。

コレステロールと中性脂肪は一緒に血管を通して全身へ運ばれることになります。

そして、次第に中性脂肪とコレステロールは切り離され、中性脂肪はエネルギー、コレステロールは細胞の材料となるのです。

しかし、必要以上に中性脂肪とコレステロールが血液中に増えてしまうと、切り離されずにそのまま血液中を漂うことになります。

この血液中をさまよい続ける残り物がレムナントコレステロールなのです。

レムナントコレステロールは、血管の壁から侵入してプラークを形成し、血管を詰まらせることで心筋梗塞などを引き起こしてしまいます。

レムナントコレステロールを増やしてしまう原因

レムナントコレステロールが増えてしまう大きな原因は、脂肪分の摂りすぎなどによる中性脂肪の増加です。

更に、以下2つがポイントになりますので、当てはまる人は要注意ですよ!

20代の頃より10kg太った

これは内臓脂肪が溜まっていることを示します。

脂肪が肝臓へいき、レムナントコレステロールが増えてしまいます。

食後に過剰に甘いものを食べている

食後にデザートやお菓子を食べてしまう習慣も良くありません。

中性脂肪は糖分で増えやすいので、これもレムナントコレステロールが増えてしまいます。

また、糖分だけでなく、炭水化物も中性脂肪を増やす原因になるので注意しましょう。

 

 

レムナントコレステロールを減らすためには?

それでは、レムナントコレステロールを減らす方法をご紹介しましょう。

レムナントコレステロールを減らすためには、LPLという物質が重要になります。

LPLは血液中を漂うレムナントコレステロールを分解する働きを持つので、LPLを増やすことが大切なのです。

しかし、加齢によって筋肉が減るにつれてLPLも減っていってしまいます。

そこで、残った筋肉を有効に使ってレムナントコレステロールを減らしていきましょう。

階段を使ってLPLを活性化させよう

効率的に筋肉を使ってLPLを活性化させる方法を番組では紹介していました。

普段生活する上で、階段1階分を多く上り下りすることだそうです。

階段の上り下りの運動には、体の中で最も大きい筋肉の太ももの筋肉を使います。

そのため、少なくなった筋肉でも効率よくLPLを活性化できるのです。

ちなみに、1階分の目安は上り下り合わせて30段でOKです。

検証!1週間続けた結果

この階段上り下り運動を、レムナントコレステロールが高い人に毎日の生活に取り入れて1週間過ごしてもらいました。

すると、白濁していた血清が見事透明になったのです。

また、検証前のレムナントコレステロールの値は24.3と基準値8.0を大きく上回っていましたが、

検証後には9.0と基準値近くまで減っていました。

たった1週間階段を多く上り下りしただけで、大きく効果が現れたことに驚きですね。

 

 

健康診断で悪玉コレステロール値が基準値内でも、隠れ悪玉コレステロールであるレムナントコレステロールの存在があるので安心はできませんね。

ご紹介した階段の上り下り運動は手軽にできます。

日頃からぜひ意識して行ってみてくださいね。

 

 

最後までお読みくださりありがとうございました。

 

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