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米麹甘酒と酒かす甘酒の栄養と健康効果の違い|林修の今でしょ講座

甘酒 健康

今回は、「林修の今でしょ!講座」から、甘酒の健康パワーをまとめました。

 

 

放送日時・概要

テレビ朝日

12月11日(火)、夜7時~9時48分

林修の今でしょ!講座、3時間スペシャル

冬に名医が勧める3大食品「そば・甘酒・もち」驚きの健康パワーを徹底解明SP

大ブームの「甘酒」皆さんは米麹と酒粕の2種類ある事を知っていますか?

・MC:林修

・進行:松尾由美子(テレビ朝日アナウンサー)

・学友:八木亜希子、伊集院光、濱田龍臣

・講師:甘酒に関する世界初の最新研究を続々発表している金沢工業大学 応用バイオ学科教授 尾関健二先生

 

甘酒の種類

甘酒には2種類あります。

米麹からつくる米麹甘酒

酒粕からつくる酒かす甘酒

 

未成年でも甘酒は飲める?

米麹甘酒と酒かす甘酒ではアルコール度数が違います。

米麹甘酒はアルコールは0%です。

酒かす甘酒はアルコール1%未満で清涼飲料水になります。

どちらも未成年が飲んでも法律上問題はありませんが、運転前や妊婦の方は十分ご注意ください。

 

米麹からつくる「米麹甘酒」の効果

米麹甘酒は、「かぜ&インフルエンザ・高血圧」によい免疫力をアップさせるドリンクです。

 

米麹甘酒の「かぜ&インフルエンザ」への効果と栄養

米麹甘酒には、ブドウ糖、オリゴ糖、アミノ酸(必須アミノ酸)、ビタミンB群が含まれています。

これらはすべて善玉菌のエサになり、腸内環境を整えるのに役立ちます。

腸内には、約70%の免疫細胞があるので、善玉菌が増えて腸内環境が整うと免疫力アップにつながります。

免疫力が上がれば、風邪などの感染症を防ぐ効果が期待できます。

 

米麹甘酒は、米と麹菌で作られます。

麹菌は、味噌や醤油にも使われる菌類です。

麹菌は、でんぷんやたんぱく質を分解するために酵素を出します。

酵素は米に付着するとでんぷんはブドウ糖に、たんぱく質はアミノ酸に分解します。

通常食べ物は唾液や胃液などの消化酵素でアミノ酸やブドウ糖に分解して吸収しますが、米麹甘酒は、人間が体の中でやることをすでにやっていて、栄養素が分解されています。

そのため吸収がよいのです。

 

麹菌は熱を加えると死んでしまいますが、市販の米麹甘酒は、麹菌が栄養を分解し役割を終えているため、死滅していても問題はありません。

 

米麹甘酒の「高血圧」への効果と栄養

麹菌がつくるペプチドという成分が、血圧上昇を抑制することが期待できます。

血圧を上げるホルモンは朝が活発なので、朝米麹甘酒を飲むと、血圧上昇の抑制により期待できます。

 

無糖ヨーグルト1に対し米麹甘酒1を混ぜると、ヨーグルトの高血圧予防効果も加わり、Wのパワーでで高血圧改善を期待できます。

※アメリカ・ボストン大学の研究で、7万人以上の調査の結果、ヨーグルトは高血圧による心筋梗塞などのリスクを下げると発表されています。

 

 

酒粕からつくる「酒かす甘酒」の効果

酒粕からつくる「酒かす甘酒」は、最新の研究で肥満改善、肌トラブルを防ぐ効果が期待できます。

 

酒かす甘酒の「肥満」に対する効果と栄養

酒粕は日本酒の搾りかすです。

この酒粕に砂糖を加え、お湯で溶いたものが「酒かす甘酒」です。

 

酒造りには、米麹と清酒酵母を使いますが、清酒酵母が米麹を分解するなかでできる成分に「レジスタントプロテイン」というものがあります。

これは体内で吸収されにくいたんぱく質で、脂の吸収を抑える成分です。

レジスタントプロテインは、酒粕になることで濃縮されます。そして、食事でとった脂を包み込んで体の外に排出してくれる働きがあるのです。

 

<摂取量は?>

酒粕甘酒には、糖質が含まれているので、適量は200~300mlです。

食事の時に一緒に飲めばより効果が期待できます。

 

酒かす甘酒の「肌トラブル」に対する効果と栄養

酒かす甘酒を飲むと肌に良い成分「コラーゲン」を増やすことができます。

これは、米麹と清酒酵母を混ぜたときにつくられる成分「α-EG」が、コラーゲン生成を活性化するからです。

米麹の甘酒には含まれていない成分です。

 

<研究結果>

40~50代の女性4名で実験した結果です。

1日朝・晩1杯の酒かす甘酒を1週間飲んでもらい肌のコラーゲン量を測定したところ、コラーゲンの量は増えていました。

その後、飲むのをやめて普通の食生活を1週間送ります。

そしてコラーゲンの量を測定するとさらに増えています。

途中で飲むのをやめたにも関わらず、飲まなかったときの約2倍ほどの数値になっていたのです。

 

コラーゲンの量が増える効果は持続するのです。

1週間飲むと、コラーゲンを増やす効果が1ヶ月継続します。

 

飲むタイミングは肌細胞を作る夜がいいです。

 

<効果をアップ>

熱した酒かす甘酒に、しょうがを擦っていれると、より効果的です。

しょうがに含まれる辛味成分ジンゲロールは加熱するとショウガオールに変わります。

ショウガオールは、強い抗酸化作用があり、肌が老ける原因の1つである酸化から肌を守ります。

ショウガオールは皮に多いので、皮ごと擦るのがポイントです。

 

 

さて、いかがだったでしょうか。

個人的には米麹甘酒の方が好きなのですが、効能を知ったら酒かす甘酒も飲みたくなりました(^^;

 

 

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