10月にはいり、インフルエンザのワクチン接種が解禁になりました。
もうそんな時期なんですね。
テレビでインフルエンザが流行しているという話をみて、私も焦りました。
早速予防接種を受けなきゃと。
でも、ちょっと待ってください。
まだ少しタイミングが早いかもしれません。
テレビで、インフルエンザの予防接種のタイミングや、新薬「ゾフルーザ」について紹介されていたので、まとめました。
目次
番組放送日時・内容
2018年10月3日
テレビ朝日 8:00~
モーニングショー
池袋大谷クリニック医院長の大谷義夫先生のお話
・早くもインフルエンザ流行の兆し
・予防接種のタイミング
・新薬「ゾフルーザ」
など
この記事は、こちらの番組内容をまとめました。
インフルエンザシーズン到来
全国で早くも学級閉鎖が続出しているそうです。
・9月の3日~28日の期間に17都道府県44学級で学級閉鎖があった
・今シーズン一番早いところでは、大分の小学校で9月1日に学級閉鎖
すごい早いというイメージですが、実は9月でも学級閉鎖は毎年あるのだそうで、やや早いという感じのようです。
インフルエンザが早く流行する原因
インフルエンザが早くから流行する原因はいろいろあると思いますが、主な要因4つが紹介されました。
季節が逆の、南半球からの観光客が増えている
・訪日外国人は、今年8月までで2000万人を超え、過去最高
・そのうちオーストラリアから、8月だけで2万3700人が訪れ、8月としては過去最高
沖縄では夏にも冬と同じくらいの患者が出ている
・なぜなのか詳しいことはまだ分かっていない
・アメリカの論文で、インフルエンザウイルスは、湿度が高くても活性が落ちないというデータがでてきて、1つの可能性が出てきた。
冬に流行するのは、湿度が低下することで咽喉の繊毛の動きが悪くなり、免疫が落ちるので流行につながるのではないか?
天候
夏の猛暑から急に涼しくなり、自律神経が乱れ、免疫力低下
見逃し
まさかこの時期にインフルエンザとは思わず、検査しないことで見逃してしまい、周りに感染
今年のインフルエンザの型
東京都感染症情報センターの報告では、細かい分析はまだ行われていないので、細かい型までは分かりませんが、今のところはA型が検出されているそうです。
A型の症状としては、40℃近い高熱、せき、筋肉痛、関節痛などがあげられます。
今シーズンの流行予測とワクチン
去年はB型が猛威をふるいましたが、今シーズンの流行予測は、
・A H1N1型
・A香港型
・B型(山形系統・ビクトリア系統)
となっています。
なんだか全部のような感じもしますが、A型は細かくみると約140くらい型があるそうなので、そう単純ではないのですね(^^;
今シーズンのワクチンは、上記にすべてに対応しています。
ワクチンはいつ打てばいい?
さて、10月1日に解禁になったインフルエンザのワクチン接種ですが、ではいつ受ければいいでしょうか?
もうすでに流行っているところがあるのなら、すぐにでも受けたいところです。
大谷先生のお話では、もう少し待った方がいいとのことでした。(10/3時点のお話です)
理由は、
・ワクチンの有効期間は5か月
・インフルエンザのピークは1~3月
・今の流行と、来年3月末~4月上旬の流行を比べたら、来年のピークに主眼を置いた方がよい
・子供は2回打つので、1回目を10月中旬、2回目を11月
今打った方がいいのは、例えば受験生で11月12月に大事な試験がある、どうしても休めない事情がある人など。
ただし、予防接種を受けたからと言って100%インフルエンザにかからないわけではありません。
でも発症リスクと重症化するリスクは抑えることができます。
インフルエンザ予防接種を受けるなら午前中!
イギリスのバーミンガム大学の研究では、インフルエンザの予防接種は、午前中に受けた方がよいとの結果がでました。
2011~2013年にイギリスの24か所の診療所で、65歳以上276人を対象にして調査を行いました。
午前と午後に分かれてワクチン接種を行ったところ、午前中の方が抗体が3~4倍多かったのです。
これは、免疫力を高めるT細胞の働きが、午前中の方が活発になる可能性があるからとのこと。
必須ではありませんが、選べるなら午前中の方がおすすめということです。
インフルエンザの薬
今年、インフルエンザの新薬が出ました。
従来の薬と新薬の違いは次のようになっています。
従来の薬(例:タミフルなど)
インフルエンザの薬といえばタミフルやリレンザなどがあります。
これらの従来の薬は、
インフルエンザのウイルスが細胞内に入り増殖 ⇒ 増えたウイルスが、細胞の外に拡散するのを抑える
というものです。
新薬「ゾフルーザ」
従来の薬と比較して、ゾフルーザは、
インフルエンザのウイルスが増殖するのを抑えるもので、これは世界で初めてとのこと。
服用して24時間で、体内からウイルスが検出されないレベルまで減少します。
解熱までの時間は、従来の薬とあまり変わりませんが、従来の薬に比べて、ウイルスが減少するのが早いので、他人に対しての感染性が早く低下することが期待されます。
デメリットとしては、新しい薬なのでデータが少ないことがあげられていました。
副作用は、現状ではタミフルと大きく変わらないとされていますが、妊婦さんへの投与や、他人に対しての感染リスクが早くなくなるなどは、これからデータをとっていく必要があるようです。
すでに、全国一般の処方箋薬局で扱いあり、病院で「ゾフルーザください」といえば出してもらえるそうです。
インフルエンザの薬の副作用について
タミフルを飲んで、子供が異常行動を起こしたため、薬の副作用では?といわれていました。
この件は厚生労働省から、子供の異常行動は薬のせいとは限らず、インフルエンザの合併症によるものではないかという発表がありました。
現在「子供にタミフルを処方してはいけない」というのは解除になっています。
異常行動の発生は、タミフルを飲んだ場合と飲んでいない場合とで、発現率にあまり差がないとのこと。
異常行動がインフルエンザによるものなら、ゾフルーザを使った場合も同じなので、従来の薬でも、新薬でも、子供の行動には注意する必要があるとのことでした。
予防でインフルエンザの薬を飲むのはいい?
大谷先生の見解では、耐性ウイルスができてしまう可能性があるのであまりすすめないそうです。
ただし、免疫が低下した人には有効性はあるとのこと。
健康な人は、インフルエンザと診断されたときに使用するのがよいとのお考えでした。
今すべきおすすめインフルエンザ予防
インフルエンザに流行の兆しがあるのに、予防接種はまだ待て!なんて言われたら、ちょっと不安になります。
そこで、大谷先生おすすめの、今すべきインフルエンザの予防対策を教えてくださいました。
質の高い睡眠
やはり睡眠が大切とのこと。質の高い睡眠をとるためにおすすめなのが、
・睡眠の1時間前に39℃~40℃のお風呂に入り、ストレッチなどの軽い運動
とのことです。
こうすることで、深部体温をあげ、下がったところで寝やすくなります。
乾燥からのどを守る
ウイルスを排除できるように、咽喉の潤いも大切です。
加湿器、のどあめ、ガムをかむなどして、咽喉を乾燥から守りましょう。
食材
おすすめの食材として、ヨーグルトとはちみつが紹介されました。
・ヨーグルト:続けることで、腸内環境を整え免疫力アップ
・はちみつ:抗炎症作用
さて、いかがだったでしょうか。
「インフルエンザが流行の兆し」というニュースをみると、早く予防接種を受けなきゃと焦っていましたが、慌てなくていいことがわかりちょっとホッとしました(^^;
新薬のことは初めて知ったので、こちらも勉強になりました。
ワクチンを打ったからといって、インフルエンザにならないわけではありません。
私も予防接種を受けていたのに、かかったことがありました(^^;
でも発症リスクと重症化するリスクは抑えることができるとのことですし、周りへの感染リスクを抑えるためにも、まずは自分がかからないことだと思うので、今年も予防接種を受けるつもりです。
注射は苦手なんですけどね(^^;・・・
※この記事は、番組で紹介された内容をまとめたものです。これ以上の詳しい内容など、専門的なことは分かりかねます。不明な点、ご心配な点は、公的機関、医療機関などにご自身でお問い合わせください。
最後までお読みくださりありがとうございました。
それでは、健やかで、若やかな日々を!