りんごは医者いらずと言いますが、何となく体に良いと思っていただけで、実際にどんな風に良いのか知りませんでした。
「林修の今でしょ!講座」でりんごの健康効果が紹介されていたのでまとめています。
目次
放送日時・概要
林修の今でしょ!講座 3時間スペシャル
テレビ朝日
2019年1月8日 (火) 19:00 ~ 21:48
新春豪華3時間SP
「さつまいも」&「りんご」健康パワーを徹底解明
更に西洋医100人が選んだ「漢方薬&ツボ」を大発表!果たして西洋医が認める「漢方薬」とは何?
■出演
MC:林修
進行:松尾由美子(テレビ朝日アナウンサー)
学友:沢村一樹、ビビる大木、皆藤愛子
りんごについて解説してくれた先生は、青森県立保健大学准教授 井澤弘美先生です。
1日の摂取量は?
栄養学的に、りんごは1日1個で十分効果が得られるそうです。
りんごの血管によい成分
りんごに含まれる「プロシアニジン」という成分が血管によい働きを期待できます。
血管のために効果的なりんごの食べ方
りんごの成分を無駄なくいただくために、皮ごと食べましょう。
皮には「プロシアニジン」といって、動脈硬化を予防する効果が期待できる成分が多く含まれています。
とは言っても、皮がどうしても苦手な人もいるかもしれませんね。
実にも「プロシアニジン」は含まれているので、実をしっかり食べれば栄養的にはOKとのことです。
「プロシアニジン」とは
ポリフェノールの一種で、りんごに多く含まれていますが、特に皮の部分に多く、実の4倍含まれています。
ラットの実験では、高脂肪のエサと一緒にプロシアニジンを与えると、血管に蓄積される脂肪が抑えられるという結果がでています。
悪玉コレステロールが活性酸素と結びつくと、血管に悪い物質に変身します。
悪い物質が血管の壁にくっつき入り込んでしまうと、脂肪の塊ができてしまいます。
結果として、血管が硬くなり、動脈硬化の原因になってしまうのです。
プロシアニジンは、先回りをして悪い物質(酸化した悪玉コレステロール)が、血管を傷つけるのを防いでくれます。
血管によりよい食べ合わせ「りんご酢」
血管にとってさらによい食べ方は「お酢」と合わせることです。
お酢の酢酸には、血管を広げる効果が期待できるので、りんごのプロシアニジンと合わせるとWのパワーで血管によくなります。
先生が紹介してくれたのは「リンゴ酢」です。
皮ごと切ったりんごをお酢と氷砂糖で漬けるというもの。
お湯で割ったり、サワーにしてもよいとのこと。
またピクルスを作るなど、お料理に利用してもよいです。
血管によい食べるタイミング
りんごはまとめて食べるより、朝、昼、夜など小まめに食べる方がよいとのこと。
「プロシアニジン」は、体内にとどまる時間が短く、早いと数時間、長くても1日もたないのだそうです。
もし、1日のうちに1度しか食べるタイミングがなければ、先生は夜、特に夕食の前をおすすめしていました。
理由は、夜が一番脂肪を溜め込みやすいからでした。
「プロシアニジン」には、脂肪の吸収を抑える働きも期待できるので、比較的脂分の多い食事になる夕食の前がいいのではないか、ということです。
先生のお話から、夕食でなくても、脂肪分の多い食事の前に食べるのはよさそうですね。
ジュースでもプロシアニジンは摂れる?
市販の100%ジュースは、搾りかすの方にプロシアニジンが多く残ってしまうので、りんごを食べるよりは摂取できる量は減ってしまうとのことです。
ジュースにも透き通ったタイプと、濁っているタイプがありますが、濁っている方が繊維が残っているので、プロシアニジンは多いと考えられます。
自宅でジュースにした場合は、搾りかすもカレーに入れるなどして有効活用しましょうとのことでした。
りんごの腸によい成分
りんごには「ペクチン」という成分含まれています。
これは食物繊維の一種で、腸によい働きを期待できます。
「ペクチン」とは
ペクチンには固まる性質があり、りんご全体に含まれています。
ペクチンは、腸内の不要なものをスムーズに排出するのを助ける力があります。
食べたものはいびつな形をしているので、腸にひっかかりやすいのですが、ペクチンはそれらを丸め込んで、外に出してくれるのです。
ペクチンは、どのりんごにも含まれていますが、特に多く含まれている品種は王林です。
ペクチンを効率的に摂るには?
りんごを100℃以上で加熱すると、ペクチンの量が6~9倍に増えます。
プロシアニジンも熱に強いので、りんごを加熱して食べることにデメリットはありません。
煮りんご、焼きりんごなど火を通して食べるのはおすすめとのことでした。
りんごの栄養成分を無駄にしない保存方法
りんごは収穫後も呼吸を続けています。
呼吸で栄養成分が減っていきます。
冷蔵保存をするとりんごの呼吸が遅くなり、栄養成分も減りにくくなります。
そのため冷蔵保存がおすすめです。
その際、野菜室ではなく冷蔵室へ入れるとよいでしょう。
りんごは呼吸によりエチレンガスが出るので、野菜と一緒にすると野菜が傷みやすくなります。
また野菜室よりも冷蔵室の方が温度が低いので、より呼吸がゆっくりになります。
ビニール袋などに入れて密閉し、冷蔵室へいれるのがおすすめです。
柔らかくなったりんごの食べ方
新鮮なりんごはシャキシャキして美味しいですね。
でも時間が経って柔らかくなったり、皮がシワシワになってしまったときは「煮りんご」にするとよいそうです。
水、切ったりんご(皮付き)、好みの量の砂糖を鍋やフライパンで煮詰めるだけです。
栄養の多いりんごの見分け方
栄養が多いりんごを見分けるには、軸をみるとよいとのこと。
軸は栄養の通り道なので、軸が太いとそれだけ栄養が豊富です。
軸が太いものを選びましょう。
またおしりが黄色くなっていれば完熟に近い状態です。
栄養価に違いはありませんが、より美味しく食べることができます。
りんご農家の人のレシピ
<りんごドレッシング>
①りんごを皮ごとすりおろす
②えごま油、マヨネーズ、オリゴ糖をあわせる
これは皮が苦手な人にもいいですね。
<りんごチップス>
①皮がついたままのりんごを輪切りにする
②4日間乾燥させる
りんごの甘みが凝縮して、日持ちもよくなります。
<りんごとさつまいもの煮物>
食物繊維たっぷりのさつまいもと一緒にりんごを煮ていました。
これはお菓子を食べるより、健康的なおやつになりそうです。
<りんごの天ぷら>
りんごを天ぷらにして食べていました。
火を通すのでペクチンが増えます。
<特製りんごソース>
お酒と醤油を煮て、しょうが、細かく切ったりんご、ジャムを入れます。
これを豚肉のソテーに合わせていました。
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りんごに火を通すのがよいというのは、嬉しい情報でした。
生で食べるのが好きですが、皮がシワシワになったり、実がフカフカになったときには、煮てしまうので。
煮ると保存もききますし、いいですね(^^)