AGEってご存知ですか?
体内に増えると体に悪影響を及ぼし、老化の原因にもなります。
このAGEを抑える食材として生姜が紹介されていました。
生姜にはこのAGEだけではなく、血糖値を改善する効果も期待できるということです。
TV番組、名医の太鼓判で紹介されていた内容をまとめました。
目次
放送日時・概要
TBS
12/10 (月) 19:00 ~ 20:00
名医のTHE太鼓判!
冬の最強鍋…老化を防ぐ!
■出演
MC :渡部建(アンジャッシュ) 、山瀬まみ
レギュラー:児嶋一哉(アンジャッシュ) 、原西孝幸(FUJIWARA)、藤本敏史(FUJIWARA)
ゲスト:伊藤かずえ、勝俣州和、貴闘力、松嶋尚美
医師:伊藤明子、上原誉志夫、大竹真一郎、丸田佳奈、森田豊、池谷敏郎、大谷義夫
AGEとは
AGEとはAdvanced Glycation Endproductsの頭文字をとったもので、終末糖化産物と言います。
糖化とは、人が食べ物で摂取した糖がたんぱく質と結合することで、その時に悪玉物質が発生します。
それをAGEと言い、体内で増えるとさまざまな悪影響を及ぼします。
例えば、骨が糖化するともろくなり折れやすくなります。
糖化は血管も硬くします。
健康に悪影響なAGEは、老化の原因になり突然死のリスクを高めます。
■AGE測定装置
「AGE測定装置」は、体内のAGE量を測定し、糖化年齢として表示をしてくれます。
実年齢よりも糖化年齢が大きいと、AGEが多いということになります。
10秒くらいで測定することができます。
AGEが体に及ぼす影響
AGEが増えると、健康にどんなリスクがあるのか、先生のお話をまとめました。
■循環器内科・池谷敏郎先生
AGEは動脈硬化を引き起こして、心筋梗塞や脳卒中のリスクを高める
■呼吸器内科・大谷義夫先生
睡眠時無呼吸症候群や誤嚥性肺炎と関係があり、寿命が短くなるリスクがある
■消化器内科・大竹真一郎先生
50歳以上の人は特に注意。白内障やアルツハイマーのリスクが高まる
それぞれの先生のお話から、健康寿命を保つためには、AGEは天敵だということでした。
AGEは調理法で増えてしまう
AGEは調理の仕方で増えてしまいます。
逆に言えば調理法を変えれば減らすことができます。
AGEが一番増えるのは、「揚げる」です。
例えば食パンはトーストすると色がつきます。
これはAGEが増えたということです。
AGEの1日の摂取量
AGE研究協会によると、AGEの1日の摂取目安は15,000exAGEです。
数字を見ても、これがいったいどのくらいの量なのか分かりませんね。
ごはん(白米)1杯のAGEは16 exAGEです。
これをチャーハンにすると7,885 exAGEに増えます。
水餃子なら4,689 exAGEですが、焼き餃子になると8,668 exAGEです。
このように調理法によって数値はだいぶ変わります。
長い時間、高い温度で調理すると、AGEは上がります。
<AGEの量>
ごはん(白米)16 exAGE
チャーハン 7,885 exAGE
水餃子 4,689 exAGE
焼き餃子 8,668 exAGE
かけそば 106 exAGE
焼きそば 3,628 exAGE
冷奴 624 exAGE
揚げ出し豆腐 6,063 exAGE
カツカレー 17,337 exAGE
カツカレーを食べると、1日の摂取量の目安を超えてしまうのですね。
揚げ出し豆腐も、豆腐だからいいと思っていましたが、冷奴と比べて桁違いなのにビックリです。
脂が多い食材や糖質を含む食材だとAGEも多くなり、その食材を高温で調理することでさらにAGEが増えてしまいます。
■AGEが少ない料理はお鍋
冬の定番お鍋は、100度以下の低温・中温料理なのでAGEが少ないのです。
AGEを抑える生姜の栄養と効果
生姜の中には、糖化・AGEを抑える成分が入っています。
にんにくやネギにもAGEを抑える力はありますが、生姜にはにんにくの8倍、ネギの2倍、AGEの抑制力があるのです。
ショウガオール
ショウガオールとは、生姜の辛味成分ジンゲロールの一部が変化したものです。
このショウガオールが、より糖化・AGEを抑える作用が期待できるのです。
体を温める効果がアップして、AGE抑制酵素が活性化、AGEの蓄積も予防してくれます。
また、ショウガオールには血液中の糖を外に出し、血糖値を下げる効果が期待できます。
最強の健康鍋は黄色い鍋!
黄色い鍋とは、生姜のお鍋です。
生姜の産地の高知県四万十町の人たちは、新鮮な生姜の千切りをお鍋の具材のようにして、沢山食べていました。
通常スーパーで買う生姜は少し時間が経っているので、すりおろしてお鍋に入れるとよいとのことでした。
生姜の検証
女優の伊藤かずえさんが検証に参加しました。
伊藤かずえさんのデータ
・実年齢52歳
・糖化年齢61歳 (+9歳)
・血糖値:食前106、食後160
血糖値は正常値が70~140なので基準値オーバーです。
検証方法
1日10g以上の生姜を2週間食べる
伊藤さんは、紅茶やほうじ茶に生姜を入れたり、料理に使ったりして、2週間食べました。
検証結果
2週間後、伊藤かずえさんの数値は、次のように変化しました。
・食後血糖値:160 ⇒ 124
・糖化年齢:61歳 ⇒ 52歳
血糖値は基準値内に、糖化年齢は実年齢になりました。
生姜を食べた以外には、特に何もしなかったそうです。
好きなお酒も、控えることなくいつも通り飲んでいたそうです(^^;
こちらの記事もあります。
さて、いかがだったでしょうか。
体を老けさせる糖化・AGE、いやですねぇ。
生姜を食べることでそれが阻止できるなら手軽でいいです。
1日1品に生姜を使う or 生姜を入れたお茶やコーヒーを飲む、くらいでよさそうですね。
生姜は高いものではないし、常備しているお宅も多いのではないでしょうか。
これならその延長線上なので続けやすいと思いました。
最後までお読みくださりありがとうございました。