もうすぐバレンタインの時期ですね。
2月は1年のチョコレート販売量の1/4を占めているそうです。
お菓子として色んな世代の人から愛されているチョコレートですが、チョコレートには驚きの健康効果がありました。
「林修の今でしょ!講座」からチョコレートの健康効果についてご紹介します。
目次
放送日時・概要
テレビ朝日
2019年1月29日(火)
林修の今でしょ!講座
3時間スペシャル
出演
MC:林修、松尾由美子アナウンサー
ゲスト:城田優、朝日奈央、伊集院光
戸田中央総合病院の椎名一紀先生がチョコレートについて紹介しました。
チョコレートは発酵食品!?
チョコレートの原料がカカオ豆なのは有名ですね。
実はカカオ豆は、元々は白い実です。
その白い実を発酵させ、天日干しして乾燥させると種だけが残ります。
この残った種が茶色いカカオ豆です。
カカオは発酵させることで、有効な成分になるのです。
カカオの白い実
発酵・乾燥させるとカカオ豆に
チョコレートの驚くべき効果
椎名先生によると、チョコレートの健康効果は、免疫力、肌トラブル、もの忘れに影響があるということでした。
研究によって、その効果が認知されているのが、チョコレートに含まれるカカオポリフェノールです。
カカオポリフェノールが持つ健康効果についてご紹介します。
風邪予防に効果的!
風邪を引きにくくなるよう免疫力を上げるには、代謝を上げ血液の流れを良くすることが重要です。
先生によると、基礎代謝を上げるのに大切な体の臓器3つは次のようになっています。
<基礎代謝を上げるために重要な体の部位>
1位:筋肉
2位:肝臓
3位:脳
カカオポリフェノールは、肝臓の働きを高め、体の免疫力を上げてくれるのだそうです。
肝臓が弱ってしまう原因には、細胞を老けさせる活性酸素や、悪玉コレステロールの蓄積などがあります。
チョコレートに含まれるカカオポリフェノールは、その強い抗酸化作用により活性酸素や悪玉コレステロールの蓄積を抑えることができるのです。
そのため、チョコレートを食べることで、肝臓のはたらきを高めて免疫力をアップさせると言われています。
記憶力が上がる!
人間の脳は、海馬で記憶し、大脳皮質で記憶を保管しています。
海馬などの働きを支えるのが「BDNF」という記憶力を高める成分なのですが、加齢によりBDNFの量は減少していきます。
研究により、カカオポリフェノールを摂取することでBDNF量が増えたことがわかったので、チョコレートで記憶力がアップするのではないかと、医学界で注目されているそうです。
肌トラブルも改善!
チョコレートを食べると、美肌効果が得られるというのですが、にわかには信じがたい話です。
だって、チョコレートを食べるとニキビができる、そんな噂をよく耳にしますので。
でも実は、チョコレートを食べてニキビができるという話しに根拠はないそうです。
シミやシワは、紫外線を浴びて肌に活性酸素がたまることが原因のひとつと言われています。
チョコレートを食べると、抗酸化作用を持つカカオポリフェノールによって、活性酸素を抑えることができるので肌の酸化を防ぎ、美肌に繋がるのだそうです。
チョコレートのポリフェノールの量
ポリフェノールというと、りんごや赤ワインなども思い浮かべますが、ポリフェノールの量を比較すると、チョコレートにはとても多くのポリフェノールが含まれています。
(㎎/100g)
高カカオチョコレート:840
りんご:220
赤ワイン:180
高カカオチョコレートとは?
市販のチョコレートのパッケージに記載されている%は何を表しているか知っていますか?
これはチョコレートに含まれるカカオの量を表します。
カカオ70%以上のチョコレートを、高カカオチョコレートと言います。
高カカオチョコレートになるほどカカオポリフェノールは多く含まれるので、より健康効果が期待されるのだそうです。
研究では、高カカオチョコレートを日常的に食べていた人は、肝機能(γ-GTP)の数値が、約20%低かったという結果が出ました。
1日にどれだけ食べても平気?
椎名先生曰く、1日に食べていい高カカオチョコレートは板チョコの半分(25g)程度だそうです。
この量であれば太りにくく、健康効果も十分に期待できるそうです。
また、カカオポリフェノールは代謝されるのが早いので、1日5回くらいにわけてチョコチョコ食べるのがいいそうです。
カカオの量が増えるとどうしても苦くなってしまうので、自分がおいしいと思う高カカオチョコレートを選んで日常的に食べていくのがオススメです。
チョコレートのオススメの食べ方
番組では、チョコレートの健康効果を更に高める食べ方を紹介していました。
■アーモンドチョコレート
市販でもよく販売されている組み合わせですよね。
チョコレートに含まれるカカオポリフェノールと食物繊維を、アーモンドのビタミンEがパワーアップさせるので合わせて食べるのが効果的だそうです。
■チョコレートヨーグルト
チョコレートの食物繊維がヨーグルトの善玉菌のえさになり腸内環境を良くします。
■酒かす甘酒
酒かす甘酒をつくるときに、砂糖の代わりに高カカオチョコレートを加えて甘酒を作ります。
酒かす甘酒には、腸内環境を改善して免疫力UPが期待できる成分であるレジスタントプロテインが含まれているので、相乗効果で免疫力を上げるそうです。
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美味しいチョコレートにこんな健康効果があるなんて驚きでした。
美味しくて健康的にもなれて一石二鳥の食材ですね。
バレンタインに贈るのは甘いチョコレートもいいですが、身体を気遣った70%以上の高カカオチョコレートもきっと喜ばれると思います。
ぜひ積極的にチョコレートを食べていき、寒い冬を乗り越えていきましょう。