冬定番の果物、みかんにはすごいパワーがありました。
みかんに含まれる「β-クリプトキサンチン」という成分に、さまざまな健康効果があるそうです。
「林修の今でしょ講座」で紹介されたみかんの効果をまとめました。
目次
番組情報
11/20放送
「林修の今でしょ講座」
MC:林修
ゲスト:室井滋、伊集院光、宮本茉由
先生:旭川医科大学教授 太田嗣人先生
血管を老けさせないみかんの成分
みかんには「β-クリプトキサンチン」という成分が豊富で、この成分には強い抗酸化成分があります。
トマトのリコピンと同じ種類の成分で、老化の原因の活性酸素を抑えてくれます。
みかんに含まれる「β-クリプトキサンチン」の効果
血管は加齢により酸化して、サビ付いたように硬くなり、このことが動脈硬化につながります。
血管が硬くなると、心筋梗塞や脳卒中のリスクも高まります。
β-クリプトキサンチンは、血管の酸化を抑える効果が期待できるのです。
動脈硬化のリスクを減らす
30代から70代の男女約1,000人を対象に10年間調査した結果によると、脈硬化のリスクが最大45%減少したそうです。
糖尿病のリスクを減らす
β-クリプトキサンチンが体内にある人は、ない人と比べて57%リスクが低いそうです。
骨粗しょう症予防
こちらも約1000人を10年調査した結果で、みかんを3個~4個以上食べている人は、骨粗しょう症の発症リスクが最大92%低いという結果が出ています。
骨は常に代謝をしていて、破壊と再生を繰り返しています。
加齢により、骨を壊す細胞の方が活発になると、再生が追い付かなくなって骨粗しょう症の原因になります。
加齢によって骨を壊す細胞も衰えますが、骨を再生する細胞よりも強いので、骨粗しょう症になることが多いのです。
β-クリプトキサンチンは、この骨を破壊する細胞を抑える働きが期待できます。
骨粗しょう症予防にプラスαの栄養素
■ビタミンC
ビタミンCは骨を丈夫にします。
■カルシウム
ビタミンCと一緒にカルシウムを摂取するのが最強の組み合わせです。
みかんにはビタミンCも豊富なので、カルシウムが含まれているヨーグルトや牛乳などと一緒にとるとおすすめとのこと。
また乳製品を摂取することで脂もとれ、脂溶性のβ-クリプトキサンチンが効率的に摂れます。
効率的に摂取するには?
みかんがいい理由
ほとんどの柑橘類には「β-クリプトキサンチン」が含まれていますが、その中でも含有量が多いのは日本のみかんなのです。
オレンジと比べたらなんと15倍!
100g中、みかんは2000μg、オレンジは130μgです。
みかんは効果が続く
β-クリプトキサンチンは、血液中に残りやすいので、みかんを食べると約3ヶ月から半年体内にのこるという研究結果があります。
みかんの季節である11月~4月の間に食べれば、次のみかんの季節になるまで体の中に残っていることになります。
甘いミカンがいい
β-クリプトキサンチンは甘いみかんに多いので、甘いミカンがおすすめです。
甘いと糖分が多くてダメかなと思いましたが、甘いのがいいなら嬉しいですね。
では、甘いみかんをどう見分けるのでしょうか?
甘いミカンの見分け方
みかんの軸、みかんの皮で見分けます。
甘い順で
1番:みかんの皮がシワシワ
成長期の水分不足でストレスがかかりシワシワになっている。軸が細いものよりもさらに水分が少ない
2番:みかんの軸が細い
水分が少なく甘みが凝縮
3番:みかんの軸が太い
水分が多く甘みが薄まっている
皮がシワシワで、なおかつ軸が細ければさらに○ということです。
■箱の場合
箱買いする場合は、箱に等級が書いてあればそれで確認できます。
一番甘いのは「秀」、次が「優」です。
1日に食べる量は3個
β-クリプトキサンチンは1日に3㎎摂取すると血管によい働きがあるとのこと。
みかんを3個以上食べるとその数値に到達するのですが、糖分があるため食べ過ぎもよくありません。
太田先生は糖尿病治療を専門にしているとのこと。
糖分の摂りすぎにならず、β-クリプトキサンチンを効率よく摂取できるのが1日3個なのだそうです。
食べるタイミングは食事の後
β-クリプトキサンチンは脂溶性で、脂に溶けやすいため、食事の後に食べる方が効率的に摂取できます。
朝、昼、晩の食後に食べると1日3個食べられてちょうどいいですね。
焼みかん・冷凍みかんは?
なお、焼みかんはβ-クリプトキサンチンが壊れてしまうのでおすすめしません。
冷凍みかんは成分に変化はないとのことでした。
みかんを長持ちさせるには
みかんはヘタから水分が蒸発しやすいため、ヘタ部分を下にしておくとみずみずしいみかんが長持ちします。
こちらの記事もあります。
・みかんで骨粗しょう症予防!みかん料理のレシピも紹介|名医の太鼓判
・骨粗しょう症予防にはキクラゲ!1日の摂取量は?検証結果/名医の太鼓判
みかんを冬に食べるのは、理にかなったことだったのですね。
こんなに手軽に食べられて健康にいいのなら、罪悪感なく食べられます。
ただし食べ過ぎないように注意ですね。
最後までお読みくださりありがとうございました。