「いつの間にか骨折」というのをご存知でしょうか?
言葉の通り、気付かずうちにいつの間にか骨折しているというものです。
怖いですね。
この「いつの間にか骨折」のリスクチェックの方法と、簡単で効果のある背骨若返り運動をご紹介します。
目次
放送日時・概要
テレビ朝日
8/6 (火) 19:00~20:54
名医とつながる!たけしの家庭の医学
いつの間にか骨折を未然に防ぐSP
・いつの間にか骨折とは?
・1回30秒で背骨の若返り!
■出演
MC:ビートたけし、澤田有也佳アナウンサー
ゲスト:具志堅用高、坂下千里子、研ナオコ、ガダルカナル・タカ
解説は、信州大学医学部付属病院 整形外科 中村幸男先生です。
いつの間にか骨折とは?
「いつの間にか骨折」とは、気づかない内に背骨が折れている状態のことです。
異変に気付かずに放置していると、ドミノ倒しのように骨折の連鎖が起こり、背骨が曲がってしまいます。
曲がった背骨によって心臓や肺が圧迫され、心不全など命に関わる病気を発症するリスクが高まります。
背骨の内1カ所でも骨折があると、そうでない人に比べ、死亡率が8.6倍高くなるとも言われています。
自分で出来るチェック方法
骨の健康度チェック
骨の健康度をチェックします。
1つでも該当していたら、骨が危険な状態かもしれません。
①以前よりも高いところに手が届かなくなってきた
②最近転びやすくなった
③健康診断で身長が以前より縮んだ
「いつの間にか骨折」で背骨が折れてしまうと、その影響で身長が縮んでしまいます。
先生によると、20代の頃と比べて身長が
・2~3㎝縮んでいたら要注意
・4㎝以上縮んでいたら「いつの間にか骨折」の可能性が高い
とのことです。
「いつの間にか骨折」のリスクチェック
「いつの間にか骨折」になるリスクの高さをチェックする方法です。
手鏡を用意して、自分の口の中を見てみましょう。
歯茎が下がり、歯の根元が露出していたら、「いつの間にか骨折」のリスクが高いそうです。
背骨とアゴの骨密度の関係
最近の研究で、50代以降の女性の場合、背骨の骨密度が低下してくると、ほぼ同時期にアゴの骨密度も低下するということが分かってきたのだそうです。
アゴの骨密度が下がるとアゴの骨も小さくなるため、歯茎が下がり歯の根元が露出してしまうのです。
歯茎が下がってくると、歯周病のリスクも高まります。
実際、歯茎の腫れや出血などの歯周病の症状がある方は、背骨の骨密度低下リスクも2倍になるとのことです。
骨密度を減らすスクレロスチン
血液中に「スクレロスチン」という物質があります。
スクレロスチンは骨の作りすぎを抑える物質なのですが、加齢とともに過剰に分泌される傾向があり、誰しも骨密度は減少してしまうのです。
背骨の若返りには、このスクレロスチンを減らすことが大切です。
超簡単!背骨を若返らせる運動
これ以上、新たな骨折を増やさず、丈夫な背骨を取り戻すためには、カルシウムなどの栄養を摂ることはもちろん大切ですが、同じくらい大切なのが運動による骨への刺激です。
そこで番組で紹介されたのが「おへそ引っ込め体操」です。
おへそ引っ込め体操のやり方
①足を肩幅に開き、背筋を伸ばす。
②おへそを背骨にくっつけるイメージで、お腹をグッと引っ込める。
ポイント
・息を止めない(息を止めると血圧が上がってしまう)
・おへそ周りの筋肉を意識する
③30秒で1セット、1日5セット行う。
・1度に5回続ける必要はない
・1日の合計が5セットになればよく、いつ何回行ってもいい
たったこれだけの運動です。
背骨は筋肉に囲まれているので、刺激を与えるのが難しい場所ですが、お腹を引っ込めると、腹筋や背筋が収縮し背骨に刺激が伝わります。
その刺激によって、背骨の骨密度が増えていくと考えられているのです。
おへそ引っ込め体操の効果は?
番組の検査の結果、いつの間にか骨折をいつ起こしても不思議ではないという状態の女性(54歳)が、この運動を1ヶ月つづけたところ、骨密度を減らす物質スクレロスチンの量を、28.5⇒25.5に減らすことができました。
スクレロスチンの量が減っているということは、骨の量が増えているということが予想できます。
先生のお話では、3ヶ月~半年後に検査をすれば、骨密度はおそらく増えているだろうとのこと。
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たった30秒、おなかを引っ込めるだけ、これを1日5回。
大切なのは、毎日続けることだそうです。
これで背骨が若返るなら、是非やりたいです。
最後までお読みくださりありがとうございました。