日本人は果物を食べる習慣が減っているようで、年々果物の消費量は減っているそうです。
そんな中で消費量が増加しているのがキウイです。
酸っぱさ、ほどよい甘さが特徴のみずみずしいキウイですが、キウイが持つ豊富な栄養素による健康効果についてご紹介していきます。
目次
放送日時・概要
テレビ朝日
2019年2月19日(火)
林修の今でしょ!講座 3時間スペシャル
「アボカド」「キウイ」「あんこ」と健康長寿が大好きな驚きの健康効果を学ぶ3本立てSP!
概要:
「キウイ」はビタミン、たんぱく質、カルシウムなど栄養素が豊富!
ある食品と一緒に食べるとさらに高い栄養効果が!その食材とは?
「血管」「腸」を強化!「便秘」「口臭予防」にも効果が!
出演
MC:林修、松尾由美子アナウンサー
ゲスト:八木亜希子、佐藤勝利、古坂大魔王
駒沢女子大学の西山一朗先生にキウイについて紹介してもらいました。
栄養満点なキウイ
キウイはスーパーなどで1個100円程度と手軽に購入することができる身近なフルーツです。
そのキウイに含まれる栄養素はとても多く、フルーツの中でもダントツの存在と言われています。
キウイだけ食べてもその豊富な栄養を摂取することはできますが、ある食べ物と組み合わせることで健康効果を高めることが期待できるそうです。
冬にダメージを受けやすい腸や血管、骨を老けさせない最強の食べ合わせをご紹介します。
キウイ×肉:腸を老けさせない
キウイと肉を一緒に食べることで肉の消化速度が2倍になるそうです。
これは、キウイ独自の酵素であるアクチニジンの働きによります。
アクチニジンは特にグリーンキウイに多く含まれ、肉のタンパク質を分解して腸での吸収を助ける作用があります。
更に、腸の働きを助けることで免疫力も上がるので風邪も引きにくくなります。
このアクチニジンを効率的にとるためには、肉とキウイを別々にして食べるのではなく、
肉にかけて食べることが大事だと西山先生は言います。
アクチニジンが機能する温度
キウイに含まれるアクチニジンは一定以上の温度がないと働くことができません。
アクチニジンは温度40~60℃で活性化すると言われており、逆にそれ以上の高温だと機能しなくなってしまいます。
そのため、熱いステーキにキウイソースをかけるといった使い方がオススメです。
また、アクチニジンによるタンパク質を分解する作用を利用して、
キウイの果汁やすりおろしに肉を漬けておくことで肉を柔らかくさせることもできます。
このとき、アクチニジンは内部まで浸透しにくいので、肉は薄切りにしておきましょう。
先生オススメ!アクチニジンを簡単にとれるレシピ
アクチニジンをとるためには肉と一緒にキウイを摂るのが一番ですが、もっと手軽にアクチニジンをとれるレシピを西山先生が教えてくれました。
それは、ホットキウイドリンクです。
刻んだキウイにハチミツ・レモン汁を加えて50~60℃のお湯を加えるだけです。
アクチニジンがしっかり働く温度のお湯を加えるのがポイントですね。
キウイ×魚:血管を老けさせない
血管が不健康だと心筋梗塞のリスクが上がると言われています。
血液をサラサラにするためにオススメされている青魚には、DHAやEPAが多く含まれています。
DHAは血管の弾力性を高め赤血球の柔軟性を向上させ、EPAは血栓を作りにくくして血流を良くする効果があります。
これら魚にキウイを組み合わせることで、より血流改善に繋がるそうです。
特に西山先生がオススメしていたのはサーモンでした。
サーモンの色素成分であるアスタキサンチンには抗酸化作用がありこの抗酸化作用によって血流の改善が期待できるそうです。
豊富なビタミンEとビタミンC
血流改善に一役買っているのは、キウイに多く含まれているビタミンEとビタミンCです。
フルーツの中でもキウイは、トップレベルの量のビタミンEとビタミンCを持ちます。
更に、ゴールデンキウイにはグリーンキウイの2倍以上のビタミンCが含まれているそうです。
血液の中に含まれている赤血球は、固まると血栓ができて血管が詰まってしまいます。
ビタミンEはこの赤血球を柔らかくする作用を持っています。
また、酸化した悪玉コレステロールも血管を狭くさせてしまいますが、ビタミンEが悪玉コレステロールの酸化を防いでくれます。
これによりビタミンE自体も酸化してしまうのですが、ここでビタミンCがビタミンEを復活させてくれるのです。
キウイ×豆腐:骨を老けさせない
豆腐に多く含まれる大豆イソフラボンですが、これをキウイと一緒に摂ることで骨のしなやかさが増したデータがあるそうです。
大豆イソフラボンは骨からカルシウムが溶け出すのを抑え、グリーンキウイと一緒に食べることでカルシウムの減少をより食い止めることができるのではと期待されているそうです。
また、豆腐以外でも他の大豆製品にも同様の可能性が期待できると言われています。
キウイによる健康効果
キウイとの食べ合わせをご紹介しましたが、キウイ単体にも様々な健康効果があります。
口臭改善
口臭の原因となる舌苔(ぜったい)は、食べかすや口腔内の細胞内などのタンパク質、細菌などで構成されています。
そのタンパク質をキウイのアクチニジンが分解することで口臭の改善に繋がると言われています。
また、舌に舌苔があると味を感じる味蕾(みらい)が覆われてしまい、味を感じにくくなってしまうのですが、
キウイを食べて舌苔を取り除くことで味覚の回復も期待できるそうです。
腸内環境の改善
キウイにも食物繊維が含まれており、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維のどちらもバランスよく存在しています。
水溶性食物繊維と水を一緒にとると便を柔らかくして便秘を改善する効果があるので、キウイは単体で食べるよりも水分をとりながら食事に取り入れるのがオススメだそうです。
また、食物繊維はヨーグルトに含まれる乳酸菌・ビフィズス菌のエサになるので、キウイとヨーグルトを一緒に食べるのも効果的です。
そして、便秘解消効果がより期待できるのはキウイを夜食べることだそうです。
夜に食べることで自律神経のバランスが整えられ腸の血流が良くなり、夜に活動する腸が更に活発になるそうです。
キウイの食物繊維が腸内環境を正常にして便秘や肌荒れを改善するので、ビタミンも豊富なキウイが美肌の強い味方になってくれそうですね。
キウイを美味しく食べる方法
最後に、キウイを美味しく食べる方法をご紹介します。
甘いキウイの選び方
よくスーパーでばら売りにされているキウイですが、その中でも角張っているキウイは糖度が高いと言われています。
キウイはツルからできるフルーツなので、幹に近いものほど栄養分をたくさん蓄えることができます。
栄養を蓄えていくことでキウイの肩はどんどん角張っていき、甘くなっていくのだそうです。
キウイの切り方
実は1つのキウイでも特に甘い部分があると言われています。
特に糖度が高い部分はヘタの反対側の部分の果頂部(かちょうぶ)だそうです。
ヘタに向かっていくにつれて甘さは控えめになっていくので、キウイを切る場合は、甘さが等分できる縦に切る方法をオススメしていました。
キウイの保存方法
キウイを袋に入れて乾燥を避けて冷蔵庫に入れておくと2~3か月保存可能です。
もし、硬いキウイを買ってしまった場合は、室内に置いておいた方が追熟しやすいそうです。
キウイは食べ頃が見た目でわかりにくいので、軽く握って少し表面が柔らかくなった時や、袋を開けて良い香りがした時を食べ頃の目安にするといいと教えてくれました。
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キウイの栄養の高さと、健康効果の多さを知ることができました。
乾燥させないように気を付ければ1か月以上保存することもできるので、傷むことを気にせずに積極的に買うことができますね。
身近で気軽に買えるようになったキウイで、たくさんの栄養を摂って、元気に過ごしたいですね。
最後までお読みくださりありがとうございました。