血圧を気にしている人は多いですね。
厚生労働省によると、現在高血圧の患者数は約994万人とのこと。
血圧が高いと脳卒中や心臓病など、命に関わる病気のリスクを高めてしまいます。
最近の研究で、レモンに含まれるポリフェノールが血圧を下げる効果が期待できるということが分かってきたようです。
WBSで紹介されていた内容をまとめました。
目次
ポリフェノールとは?
「ポリフェノール」という言葉はよく聞きますが、どういうものなのでしょうか?
ポリフェノールは、植物が害虫などから自分の身を守るために作る成分の総称です。
5,000種類以上あると言われています。
レモンのエリオシトリンの研究
県立広島大学 保健福祉学部 飯田忠行教授は、運動や食事での病気予防をテーマにいろいろな研究を行っています。
飯田教授のチームの研究では、「エリオシトリン」というポリフェノールが多く含まれている果実を食べると、血圧下がるという結果が出ています。
このエリオシトリンが多く含まれている果実にレモンがあります。
なぜエリオシトリンが血圧を下げる?
では、なぜエリオシトリンが血圧を下げる効果が期待できるのでしょうか?
エリオシトリンには強い抗酸化作用があります。
この作用が血管を守り、血圧を下げる効果が期待できると考えられています。
抗酸化作用とは?
古くなった釘を見たことがあるでしょうか?
赤黒くなっていると思いますが、あれが酸化した状態で、水につけると水は赤く色が付きます。
この赤くなった水に、エリオシトリンが含まれた液体を入れて混ぜると水が透明に変化します。
エリオシトリンの抗酸化作用により、酸化していない状態に水が変化したためです。
血圧が高くなる原因の1つは、酸化した悪玉コレステロールが血管の壁にこびりつき、血管を狭くすることにあります。
血管が狭くなると、血流が悪くなります。
悪くなった血流を戻そうと、心臓が過剰に拍動して血圧が上昇してしまうのです。
これを防いでくれるのが、エリオシトリンの抗酸化作用です。
エリオシトリンが悪玉コレステロールの酸化を防ぐことにより、血管の壁にこびりつかせないように作用し、その結果血圧を下げると考えられています。
レモンの調査
レモンには「エリオシトリン」が多く含まれています。
そこで飯田教授は、レモンの健康効果について半年間の調査を行いました。
その結果、血圧が下がる人ほどレモンの摂取頻度が高いということが分かりました。
調査方法と結果
調査に参加したのは広島のレモン生産者などの女性111人です。
約半年間、毎日レモンの摂取量を記録してもらいました。
そして半年後、血圧や血液の成分などの変化を調べたそうです。
血圧の変化は、週に約5個以上レモンを食べていた人34人の平均値が-3mmHgだったとのこと。
たった-3か、と思いましたが、教授によると血圧はあまり変化しないので、3mmHg下がるのは大きな変化なのだそうです。
レモン生産者の食べ方
レモン生産者の人たちは、普段どのようにレモンを食べているのでしょうか。
ちなみにエリオシトリンは、レモンの皮の部分に多く含まれています。
100mlあたり
・果汁:約12㎎
・皮や白い部分:約280㎎
皮や白い部分の方に多いので、皮を上手く料理できると効率的に摂取できそうです。
■果汁
果汁は、醤油と1:1で合わせてレモン醤油を作り、お刺身を食べるときに使っていました。
■皮
レモンの皮を千切りにして、苦味をとるために茹でます。
茹でた皮をタマネギや水菜、人参などの野菜の千切りと合わせてかき揚げにします。
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今回は、広島の大崎上島で獲れるレモンで健康効果の調査を行っていました。
私もスーパーに広島のレモンが出回る時期には時々購入します。
輸入のものよりも酸っぱさが控えめで、皮も薄くて柔らかいので皮も使います。
皮ごと食べられるのは、国産レモンならではだと思いました。
飯田教授は、レモンが他の病気の予防効果もないかも調査しているそうです。
また新たな発見、期待したいですね。
最後までお読みくださりありがとうございました。