冬の症状に医者おすすめの漢方薬ベスト3!副作用は?いつ飲む?林修の今でしょ講座

漢方 健康

以前は効果があるのかよくわからないと敬遠されがちだった漢方薬ですが、最近では病院でよく処方されたり、ドラッグストアなどの薬局でも購入できたりと、私たちにとって身近な存在になりました。

今回は「林修の今でしょ!講座」の中から、西洋医師100人に聞いた、冬の症状にオススメの漢方薬ベスト3をご紹介します。

 

 

放送日時・概要

林修の今でしょ!講座 3時間スペシャル

テレビ朝日

2019年1月8日 (火) 19:00 ~ 21:48

新春豪華3時間SP

・東洋医学のすごいパワー 漢方薬講座
西洋医100人が選んだ「漢方薬」を大発表!
果たして西洋医が認める「漢方薬」とは何?

■出演
MC:林修、松尾由美子アナウンサー
ゲスト:中山雅史、遼河はるひ、安藤なつ(メイプル超合金)

千葉大医学部付属病院和漢診療科長の並木隆雄先生が漢方薬について教えてくださいました。

漢方薬について知りましょう!

日本で使われる漢方薬は294種類と言われています。

漢方薬の生産金額は年々増加しており、平成28年時点で1600億円となっています。

これは医師が医療現場で漢方薬を使う機会が増えたからだそうです。

 

漢方は何からできている?

植物や動物、鉱物などからなる生薬と言われるものを材料として数種類組み合わせてできています。

生薬は249種類あります。

この中には、しょうがやみかんの皮など、身近な食材も含まれています。

ちなみに日本でよく飲まれている漢方薬は294種類あり、飲む人の体質や症状に合わせて漢方薬が処方されています。

 

漢方は食前と食後どちらに飲むべき?

漢方薬は食べ物と同じようなものという扱いをして、食べ合わせによる相互作用の影響が少ないタイミングの空腹時がベストです。

また、食前の方が吸収率も良いと言われており、漢方薬は食前で飲むことをオススメしていました。

 

漢方薬は副作用が起こるの?

漢方薬による副作用は、一般論として西洋薬の10分の1程度の頻度で起こると言われています。

頓服(症状のあるときだけ飲む)や1日1回程度しか飲まない場合は、副作用はほとんど起きないそうです。

西洋薬に比べて漢方薬の副作用は少ないですが、やはり漢方薬も薬なので副作用があることを念頭に置きましょう。

 

薬局で売られている漢方はどのメーカーも中身は同じ?

生薬の構成成分はほぼ同じですが、配合量がメーカーによって異なります。

また薬局で売られている漢方薬は、病院で処方される漢方薬の半分の量で、売られていることが多いそうです。

ただし、葛根湯のような副作用の少ない漢方薬は、病院と同量で販売されているものもあります。

 

 

冬の症状に医者が選んだオススメ漢方薬ベスト3

第3位 腰痛にオススメの漢方薬

芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)

筋肉の痛みやこむら返りに効果のある痛み止めの漢方薬として、第3位は芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)が選ばれました。

芍薬甘草湯は、芍薬と甘草の2種類の生薬で構成されている漢方薬です。

芍薬のペオニフロリンという成分が筋弛緩作用、甘草のグリチルリチンが抗炎症作用を示し、これらによって痛みを抑えます。

生薬の数が少ないほど漢方薬の即効性は高いので、芍薬甘草湯は痛いときに飲むだけでも効果があるそうです。

 

第2位 お腹の冷えにオススメの漢方薬

大建中湯(だいけんちゅうとう)

お腹の冷えによる腹痛や便秘に効果のある漢方薬として、第2位は大建中湯(だいけんちゅうとう)が選ばれました。

大建中湯には、血行を促進させて体を温める山椒・乾姜(かんきょう)、滋養強壮によい朝鮮人参・膠飴(こうい)という4種類の生薬が配合されています。

中でも生姜を乾燥させた乾姜(かんきょう)は、生の生姜に含まれるジンゲロールという成分が加熱によってショウガオールへ変化することで身体を温めると言われています。

大建中湯は、体を温めて腸の動きを調整するので、冷えが原因の場合、便秘でも下痢でも、どちらにも効きます。

また手術後の腸閉塞の予防としてもよく使われており、医療現場では馴染み深い漢方薬だそうです。

開腹手術は、お腹を開けます。内視鏡でも手術の器具が入ります。

これらのことでお腹が冷えるので、その点からも大建中湯はよいとのこと。

外科の先生からは絶大な人気のある漢方薬なのだそうです。

 

第1位 肩こりや頭痛にオススメの漢方薬

葛根湯(かっこんとう)

第1位には、肩こりや頭痛、虫歯による痛みなどを抑え、風邪の初期症状にも効果のある葛根湯が選ばれました。

葛根湯というと風邪に効くというイメージしかありませんでしたが、肩こりや頭痛、虫歯の痛み、さらには目のかゆみ、下痢にも効くという万能薬でした。

葛根湯には7つの生薬が含まれています。

甘草・大棗・芍薬・麻黄・生姜・葛根・桂皮

これらは全て体を温めるスペシャリストとのこと。

葛根湯は首周りの温度を上げることが検証されています。

首は体温調節の要となりますので、全身の体温を上げることに繋がるのです。

体温を上げることは免疫力を高めることにつながり、さまざま症状を緩和してくれると考えられます。

 

 

たくさんある漢方薬の中でも、特に冬にオススメの漢方薬ベスト3でした。

不調が多くなる寒い季節、漢方薬を試してみるのはいかかでしょうか。

 

 

最後までお読みくださりありがとうございました。

 

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