カレー、ポテトサラダ、コロッケなど、様々な料理に使える定番の食材であるじゃがいも。
5月になって新じゃがもスーパーに並ぶようになりましたね。
じゃがいもは美味しいだけでなく、ある成分が豊富な健康長寿野菜だそうです。
今回は、じゃがいもについて一緒に学んでいきましょう!
目次
放送日時・概要
テレビ朝日
2019年5月7日(火)19:00 ~ 20:54
林修の今でしょ!講座 2時間スペシャル
林修と料理タレントがガチの知識対決!!
目指せ100歳!健康寿命を延ばす食べ方が分かる「じゃがいもテスト」
出演
MC:林修、松尾由美子アナウンサー
ゲスト:伊集院光、スザンヌ、安田美沙子、永瀬廉(King&Prince)
文教大学健康栄養学部の笠岡誠一先生にじゃがいもについて紹介してもらいました。
じゃがいもの栄養と健康効果
にんじんや玉ねぎのように、私たちの食事で身近な存在であるじゃがいもですが、じゃがいもにはビタミンCが豊富だということを、知らなかった方は多いのではないでしょうか?
まずは、じゃがいもに含まれるビタミンCの量がどれぐらいなのか、ビタミンCが豊富な果物と比較してみましょう。
じゃがいものビタミンCの量
ビタミンCが豊富な果物といえば、みかんやレモンですね。
100gあたりのビタミンCの数値を比べてみましょう。
・レモン:100mg
・みかん:32mg
・じゃがいも:28mg
レモンには手が届きませんでしたが、
じゃがいもはみかんと同じぐらいのビタミンC量であることがわかります。
ビタミンCのはたらき
体内には血管や細胞を傷つけてしまう活性酸素が存在しています。
そして、活性酸素が溜まると脳卒中などのリスクが増えてしまいます。
ビタミンCは活性酸素を撃退して、血管を守ってくれる働きがあるのです。
脳卒中などのリスクを下げて健康寿命を延ばす上では、ビタミンCは欠かせない栄養素と言えます。
他の野菜よりもビタミンCがとりやすい
他の野菜にもビタミンCが含まれているのですが、じゃがいもは他の野菜よりもビタミンCをとるのが有利だと笠岡先生は言います。
それは、じゃがいもにでんぷんが含まれているのが理由だそうです。
ビタミンCはそもそも熱に弱い栄養素なので、加熱するとビタミンCが壊れてしまいます。
しかし、じゃがいもに含まれるでんぷんがビタミンCを包んでくれているので、加熱してもビタミンCは壊れにくく、栄養が損なわれないのだそうです。
ビタミンCを効率的に摂る調理法
じゃがいものビタミンCは加熱しても壊れにくいことがわかりましたがより多くのビタミンCを摂るために工夫して料理することも重要です。
笠岡先生がそのポイントを紹介してくれました。
カレーがオススメ
ポテトサラダやコロッケなどを作る時にじゃがいもを茹でると思いますが、じゃがいものビタミンCは茹で汁に溶けてしまいます。
そのため、茹で汁も一緒に食べられる料理が最も効率よく栄養をとれるのです。
笠岡先生がオススメしていた料理は、カレーです。
更にポイントとして、じゃがいもを出来るだけ大きめに切るといいそうです。
小さく切ると断面が増えてしまい、その分ビタミンCが流れ出てしまからだそうです。
じゃがいもの皮ごと茹でる
ビタミンCを最も効率よくとれる調理法は、「じゃがいもを皮ごと茹でる」だそうです。
じゃがいもに含まれるビタミンCの流出を、じゃがいもの皮が抑えてくれる働きがあるのです。
また、じゃがいもの皮にも健康長寿につながるビタミンや食物繊維が豊富なので、合わせて一緒に食べることもオススメです。
その際には、緑化したじゃがいもの皮はしっかり取り除くようにしてくださいね。
一番は電子レンジ!
ビタミンCを損なわない一番いい加熱法は、なんと電子レンジです。
電子レンジは加熱時間が短く、ビタミンCが壊れる前に調理が終わるからだそうです。
また、ビタミンCを最も取りやすいじゃがいも料理は、電子レンジ調理したじゃがバターです。
じゃがいもは脂質が少ないので、バターを乗せることで栄養バランスがUPします。
実は、ポテトチップにも意外とビタミンCは残っているそうです。
短時間で一気に揚げるので、電子レンジ同様に、ビタミンCが壊れる前に調理が終わるのです。
「新じゃが」とは?
5月は新じゃがの季節です。
「新じゃが」とよく聞きますが、普通のじゃがいもと何が違うのでしょうか?
とれたてのじゃがいものこと
新じゃがとは、とれたてをすぐに出荷したじゃがいものことです。
4~5月に新じゃがとして販売されているのは、ほぼ九州産だそうです。
また、普通のじゃがいもに比べて、新じゃがはビタミンCの量が2倍近くあります。
ビタミンCは収穫後にどんどん減っていくので、収穫してすぐに出荷される新じゃがはビタミンCの量が多いそうです。
これからの季節、ビタミンCが更に豊富な新じゃがを積極的に食べていきたいですね。
最新研究で判明したじゃがいもの皮のパワー
最新研究でじゃがいもの皮に、あるパワーがあることが判明しました。
東京工科大学とカルビー株式会社の最新研究によると、じゃがいもの皮を食べると肌に良いコラーゲンを増加させる可能性があることがわかったそうです。
ビタミンCも豊富でコラーゲンも増加となると、肌にとても良い野菜と言えますね。
今後の研究に更に期待ができます。
こちらの記事もあります。
・健康料理レシピ!血糖値を上げない肉じゃが・甘さはマービーで!名医の太鼓判
・ミニ野菜は栄養豊富!ミニトマト&芽キャベツ&豆苗の健康効果|林修の今でしょ講座
じゃがいもはビタミンCが豊富で、摂取しやすい健康野菜だということがわかりました。
1つ気になるのは、太るのでは?という点です。
先生曰く、それは誤解とのこと。
100gあたりのカロリーを比較すると
・じゃがいも:81~85kcal
・白米:168kcal
カロリーは意外と低く、満腹感を得やすい食材だと説明していました。
ただ、最近はカロリーよりも血糖値の方が気になりますよね。
GI値は芋類の中でも高い方なので、血糖値は上がりやすいのではないかと思います。
それを防ぐためにも、先に食物繊維やたんぱく質を摂取する、バターを添えるなどするとよいかもしれませんね。
じゃがいもは脂質が少ないので、バターをのせると栄養のバランスもよくなるので、「じゃがバター」はおすすめだそうです。
最後までお読みくださりありがとうございました。