今が旬でデザートにも人気ないちご。
そんないちごには、美味しいだけでなく健康にもいいそうです。
今回は、「林修の今でしょ!講座」の中から、いちごの健康効果や正しい食べ方と選び方をご紹介していきます。
目次
放送日時・概要
テレビ朝日
2019年1月29日(火)
林修の今でしょ!講座
3時間スペシャル
出演
MC:林修、松尾由美子アナウンサー
ゲスト:名取裕子、井戸田潤、滝沢沙織
金沢大学名誉教授薬学博士の太田富久先生がいちごについて紹介しました。
いちごの3つの成分
いちごには様々な成分も含まれていますが、冬に起こりやすい冬バテ、心臓病、肥満に対して効果的な成分がそれぞれあることがわかりました。
①冬バテにはビタミンC
夏バテと同じように冬にも冬バテというものがあります。
代謝力を下げて活力を落とすため、倦怠感や肌荒れなどを引き起こします。
また、循環器系の血管の作用が弱くなり、心臓病にもなりやすくなるので、夏バテよりも厄介とも言われています。
冬バテの原因は冬型ビタミン欠乏症です。
体を温めるためにビタミンB1やビタミンCを使いますし、年末年始で飲む機会の増えるアルコールの分解にもビタミンは使われるので、大量に使われる冬はビタミンが不足しやすくなるのです。
そんな冬バテを解消するのがいちごに多く含まれているビタミンCなのです。
いちごはビタミンCが豊富!
いちごに含まれるビタミンCはみかんの2倍の量があると言われ、果物の中でもトップクラスのビタミンC量なのです。
また、ビタミンCはすっぱいと思われがちですが、実はほぼ味がしません。
酸っぱいと言われるレモンの酸味はクエン酸によるものだそうです。
ビタミンCが平均寿命を延ばす!?
普通のマウスとビタミンC不足のマウスの平均寿命を比べる実験を行ったところ、普通のマウスが24ヶ月に対してビタミンC不足のマウスは6ヶ月だったというデータが番組では紹介されていました。
ビタミンCは抗酸化作用を持つので、ビタミンCが不足して老衰が早まってしまったようです。
この結果から、いちごを食べることで寿命が延びることにも期待できますね。
②心臓病対策になるアントシアニン
心臓病は体内の活性酸素が増えすぎることが原因と言われています。
心臓病対策になる栄養素として注目されているのがいちごに含まれるアントシアニンです。
本来活性酸素はウイルスなどの細菌からからだを守る働きをもつのですが、冬になるとたくさんのウイルスが侵入しがちなので活性酸素が増えて暴走し、血管を傷つけることで血のかたまりができてしまいます。
この血のかたまりができるのを、アントシアニンは抑制する働きを持っているのです。
また、いちごのビタミンCの抗酸化作用も血管を老けさせない力をもつため、豊富なアントシアニンとビタミンCが含まれるいちごは心臓病対策に最適な果物と言えるのです。
③肥満予防効果!新栄養素のいちごタンニン
いちごにしか存在しない成分として最近発見されたのが、いちごタンニンという肥満予防に効果が期待されている成分です。
脂肪には、エネルギーに変わる褐色脂肪細胞と、お腹などにたまってしまう白色脂肪細胞がありますが、いちごタンニンには脂肪をつくるホルモンを抑制して白色脂肪細胞へ蓄積するのを抑える効果があると言われています。
いちごを食べるだけで肥満予防に繋がるのは魅力的ですね。
いちごはカロリーが低い!?
また、甘いいちごはカロリーが高いのでは?と思われがちですが、実はいちごは90%が水分なのでカロリーは控えめなのです。
1粒あたり中粒で6kcal、大粒でも10kcalと言われています。
どのくらい食べればいい?
ビタミンCなどの成分が豊富ないちごですが、太田先生は毎食後に3粒ずついちごを食べることをオススメしていました。
1日に必要なビタミンCの量は100mgと言われていますが、ビタミンCは他の食材にも入っているので3粒ずつで十分に補えるそうです。
また、いちごを食べすぎてしまっても、ビタミンCは体に蓄積しないので問題にはならないそうです。
では、より栄養素の多いいちごを体に取り入れられるようにいちごの選び方と食べ方をご紹介していきます。
いちごの選び方
ビタミンCが多いいちごは?
いちごは甘かったりすっぱかったりするものがありますが、ビタミンCが多いのは甘いいちごと言われています。
成熟していく過程でビタミンCが蓄積していき、糖度が高くなるためです。
特にビタミンCが多いのはヘタの周りの部分と言われています。
枝を通してビタミンCは送られてくるので、根本のヘタ周りに多くなるそうです。
そのため、食べる前にヘタを切って水洗いすると水溶性のビタミンCが半分ほど流れてしまうので、ヘタは取らずに洗ってからいちごを食べることをオススメします。
また、いちごのヘタには胃や腸を守るクロロフィルも含まれているのでスムージーなどを作る場合はヘタごと入れるのもいいそうです。
甘いいちごは?
甘いいちごを選ぶポイントは、大きさ、つぶつぶ、ヘタの3つあります。
まず、大きいいちごの方がより甘いと言われています。
根本に近いところにできたいちごは、根からの栄養をたっぷり受け取り、いちごは大きく育つからだそうです。
次に、つぶつぶも赤くなったいちごは完熟していて甘いと言われています。
実は、いちごのつぶつぶは果実であり、
私たちが食べている赤い部分は花托(かたく)といい、果実を守るために発達した花の芯だそうです。
完熟すると果実までしっかり赤くなるので、つぶつぶまで見ていちごを選ぶといいですね。
そして、ヘタが沿っているいちごは鮮度が高く栄養が多いと言われています。
元々いちごは傷みやすく鮮度が落ちやすい果物なのですが、収穫されてからすぐのいちごのヘタは沿っているのだそうです。
長持ちさせる保存方法
いちごは傷みやすいので買ってすぐに食べるのがベストですが、どうしても保存させたい場合は次の方法を行ってください。
まず、タッパーにキッチンペーパーを敷き、ヘタを下にしていちごを詰めます。
ラップをかけて冷蔵庫で保存すると5~6日保存できるそうです。
このように先端を上向きにして保存することでいちごの実が傷つきにくいのです。
また、冷蔵庫から取り出してすぐの冷たいままだと甘みを感じにくいので、常温に戻してから食べる方が美味しく召し上がれます。
いちごの効果的な食べ方
いちごには様々な健康効果を持っていますが、番組ではその効果を高める食材との食べ方を紹介していました。
■+チョコレート
チョコレートは食物繊維が豊富でビタミンCの吸収率をアップさせます。
■+バルサミコ酢
バルサミコ酢は発酵食品で抗酸化作用が強いので、いちごと一緒にとると相乗効果が働きます。
バルサミコ酢に砂糖を混ぜて特製ソースにしていちごにかける食べ方がオススメです。
■+牛乳と一緒にミキサーにかける
ミキサーでいちごを細かくすることでビタミンCの吸収率がアップします。
またいちごは牛乳のカルシウムの吸収率も上げる効果もあるそうです。
■自家製いちごジャム
いちごにグラニュー糖をかけて一晩寝かせ、強火で20分煮詰めて作ります。
水溶性で流れ出てしまったビタミンCも効率よくとれますし、一度にたくさんの量のいちごを食べることもできます。
■いちごジャム+ヨーグルト
乳酸菌が腸内の善玉菌を増やして免疫力を上げるので免疫力が更にアップします。
■+アボカドのサラダ
アボカドに含まれるビタミンA、EはビタミンCと一緒にとることで、より免疫力を高めるというビタミンACEが手軽にとれます。
いちごジャムやいちご牛乳などのメジャーなものから、バルサミコ酢のソースがけやアボカドと混ぜたサラダなど、ビックリするようなレシピも紹介されていました。
どれも栄養素を効果的にとれますし、番組のゲストの方も美味しく食べられていたので味も間違いなさそうです。
ぜひお試しください。
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いちごの健康効果をご紹介しました。
いちごにビタミンCがあるのは知っていましたが、果物の中でもトップクラスの量であることに驚きましたし、様々な健康効果をもつスゴイ食材であることにも驚きました。
これからのシーズン、いちご狩りやいちごを使ったスイーツが多くなると思います。
ぜひ、美味しいいちごを選んで食べてみてくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました。